今年の春は遅くやってきましたね。いつになく大雪に見舞われた北日本や、日本海沿岸の各地ですが、大雪が春を遅らせたのでしょうか。梅の開花も半月くらい遅れ、桜も一週間程度遅れたような気がします。
早春の梅、そして桜と同じように、菜の花もやはり春をイメージさせる季節の花です。山肌一面を黄色い絨毯のように覆い尽くす菜の花は厳しい冬を乗り越えた誰もが心温まる美しく可愛くて純粋な黄色です。それは薄くもなく山吹色のような濃い黄色でもない。本当にピュアな黄色です。いつまでも眺めていたい。眺めているだけで心が洗われ、清々しい気持ちになっていくような黄色です。それを眺めていると周りの音はすべて消え去り、少し霧に霞んだ山肌がしっとりと森を包み込みます。
僕らが出かけたマザー牧場は4月の初めでしたが、満開となった菜の花畑はまだ牧場全体というわけにはいかず、小雨が降りしきる中観光客も少なくてとても静かでした。撮影場所としては最高でしたが、数時間のうちに本格的に雨模様となり、やむなく撮影撤収のやむなきに至りました。それでも今まで撮りたかった菜の花畑に出会えた感動と、その美しさは今も忘れることは出来ません。
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