東日本大震災の経験

平成23年3月11日(金曜日)午後2時46分。M9.0という未曾有の大震災は始まりました。地震だけでなく、津波と損壊した原子力発電所の制御不能による放射線などの影響は、19都道県にわたる広範囲な地域に及び、およそ3万人にも及ぶ死傷者、行方不明者が確認され、その数は増える一方です(平成23年4月1日時点)。

 

ずっと恐れていた地殻プレート同士の活動を元とする巨大地震のひとつがついに起きてしまったのです。私の居住する地方都市はかねてより地震の多い地域で、震度3や4程度ではちっとも驚かなかったのですが、今度の地震は次元が違いました。

 

専門家によれば、最大余震とか誘発地震の恐れだけでなく、他のプレートに与える影響や火山活動への影響などが考えられるといい、この巨大地震によってエネルギーが放出されたので当分大丈夫だろうなどとのんびり構える訳にもいかないようです。そういう意味で地震の影響は現在進行形であり、地震・津波・原発関連の事実関係については様々なサイトから情報発信されていますので詳しくは譲りますが、今回の経験を通して実際にその時の事実はどうであったのか、自分が何を学んだのか、何を感じ取ったのか、将来再び見舞われるかもしれない巨大地震に際してどのように対応すべきなのか、忘れないうちに書き記しておきたいと思います。

 

初めはその瞬間から時間を追って原稿を書き進めてみましたが、それでは冗長であり肝心のところがクローズアップされないことに気付き、テーマを決めて書いてみることにします。

 

マグニチュード9.0って、いったい・・・

いつも思うことですが、マグニチュードという値が地震などの起きたエネルギーの大きさであることは分かっていても、どのくらい大きいものなのかが今ひとつですよね。

 

今回の東日本大震災で発生した宮城県沖でのM9.0というエネルギーは、TNT火薬だと4億8千万㌧をいっぺんに爆発させたのに等しく、それは関東大震災での260万㌧級とを比べると、なんと185倍ものエネルギーを持つ巨大地震であったというのです。また日頃から経験していた地域的な震度3程度の地震(M5-6クラス)に比べると最大で100万倍もの大きさということになります。

 

その結果、この地震は地球という惑星天体自体にも影響を及ぼし、地震波は地球を5周(秒速4.3km)したほか、地球の自転周期がわずかに速くなって、一日の長さが100万分の1.8秒短くなったそうです。

 

凄まじいというか、これほど恐ろしい巨大地震だったということですね。

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※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
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