フォルクスワーゲン・ゴルフRを契約しました!

VW GOLF Rカタログ表紙
VW GOLF Rカタログ表紙

フォルクスワーゲンGOLF Rを契約しました。 家族行きつけのフォルクスワーゲン店さんに相談を持ちかけて、わずか2日間で現在愛用しているBMW 330iからGOLF Rへ乗り換えることを決めてしまいました。

 

今のBMW E46 330iは購入後丸8年約7万キロ乗ってきましたが、これっぽっちの不満もないどころか益々愛着を覚えて可愛がってきました。E46の泣き所(故障の多く報告されているところ)は予防交換を行い、アルピナの足回りを入れ、ライトチューンを行うなどすることで自分の中では理想的なクルマに仕上がっていました。今年もそろそろ痛みの出てきたシートをそっくりレカロに入れ替えて、ボディのガラスコートをやり直してピカピカにしようと意気込んでいたのです。それがなぜ唐突にGOLF?

 

自分でも自分自身の気持ちや心の変化をきちんと説明できない部分もあるのですが、そこには今までのクルマ経歴と指向、自分の年齢、モデルチェンジや消費税増税など買い換えタイミングについて諸々の要因が複雑に絡み合っているのだと思います。少なくとも買い換えを狙って検討を重ねてきたのとも違うし、衝動買いとも違います。最終的に背中を押したのは確かにディーラーさんから破格とも言える衝撃プライスをご呈示いただいたことにありますが、それよりも今も惚れている我がE46 330iに別れを告げること自体想像できないことでした。

 

もともと振り返ってみると、自分のクルマ経歴(家族用も含む)からは一台一台新しい事を学ばせてもらいました。スカイライン2000GTターボ(ジャパン)では、国産初のターボエンジン(L20ET)搭載として背中をシートに押しつけられる加速感に酔い、(もう時効ですが)スピードリミッターが働くまで新幹線並みの感覚を味わったり。次のファミリアでは、始めてボーイズレーサーというコンパクトカーで大型車をぶっちぎる楽しさ、また国産初のフルタイム4WD+DOHCターボという当時としては超強力なパワートレーンを体験。改めてスカイラインGTR(BNR32)を買おうとして心変わりしBMW E36を購入してからというもの、運転していて思わず唸ってしまうくらいの身体とクルマとの一体感に惚れ惚れし、現在のE46では恐らくその頂点を極めたのではないかと思えるほど完成されたクルマに出会ったのでした。

 

どこのクルマも同じですが、モデルチェンジを繰り返す中でボディは益々大きくなり重くなっています。それを補うように新しい技術がどんどん開発されていて、クルマ自体の挙動は益々洗練されてきています。BMWもE46のあとE90系そして現行のF30系へとバトンタッチする中で、ドライビング・プレジャーという観点では15年近く前に設計されたE46よりも遙かに高い頂点を目指していると思いますが、自分を包み込む箱(BOX)という意味ではすでに自分の許容量を超えてしまいました。本当はE46でもなくE36あたり(5ナンバー枠)が自分にはベスト・フィットするからです。正確には比べていませんが、もはや今の3シリーズはかつての5シリーズ並にあるのではないでしょうか。その用途が主に高速ツーリングにあるのでしたら許せても、街乗りから郊外、山間地や雪路などを万遍なく乗り回す私にとって、身体を包み込むボディサイズが許容を超えた大きさになることは論外でもあるのです。

 

E90が本国で発売されたとき、すでにそのボディが私の許容を超えたことを知ってすぐさまE46へと買い換えを決意させたのもそれが理由でした。ですからその後素晴らしいパワートレーンを持った335iなどが発売されても食指は動かなかったし、F30が出たときも同様でした。 その一方でGOLFはといえば、実は家族用としてGOLF IIIと出会い購入したのが最初でした。BMWは一応プレミアムカーなので装備も国産ラグジュアリークラスのものを持っていますが、GOLFはまあ褒められるのはボディや塗装の耐久性くらいか?と思えるほどでエンジンは特にどうってことないしFFの典型みたいなハンドリングだし、内装は安っぽいし。それでもさすがと思ったのは高速道路でのどしっとした安定感のある走りでした。

 

それがGOLF IVに買い換えて、一応内装や装備は国産車クラスに追いついてきて、エレキやマイコンの使い方も相当上手になってきたかなと思っていましたが、あくまで家族の車なので家族が好きというなら買ったらいいんじゃない?という程度だったのです。 しかし、そのGOLF IVのときにフォルクスワーゲンには大きな動きがあり、BMWのMファクトリーのようなメーカーチューンとしてR32というスパルタンなGOLFを世に送り出したのです。あのエンジンルームにV型6気筒3.2L-DOHCを押し込んで、しかも突然フルタイム4WDというパワートレーンは、かつてファミリア4WD-GTでワクワクさせてくれた興奮を呼び起こさせるのに十分でした。でも当時はBMWにぞっこんだったことと限定車で即日完売状態であったこともあり、そのまま時は流れていきました。これがGOLF R系との最初の出会いです。少なくとも私の頭の片隅にしっかりとインプットされました。

 

その後GOLFは世代も更新してVの時代となりますが、ずんぐりむっくりしたボディスタイルはあまり好きになれず、またBMWよろしく肥大化したボディは家族の心も離れさせていきました。家族のGOLF IVが丸7年となり買い換えることにしましたが、そこで出会ったのが最新のGOLF VIとPOLO 6Rでした。両方ともハイラインを試乗させてもらいましたがそれはかつてのGOLF IIIで抱いたようなイメージを完全に払拭させるものでした。1.2L TSIエンジンは軽やかでもしっかりとした加速をし、ブレーキフィールも大きく改善されていました。ハンドリングもFFのクセを抑え込んで取り回しも良く、特にGOLFは室内も静かで装備的にもBMWのようなプレミアムセダンに追いついているなと思いました。そしてやはりというかボディが大きいこと!こりゃ自分のE46を上回るほどの室内空間だなと舌を巻いたほどです。POLOはというとさずがに安っぽい感は否めませんが、かつてのPOLOに比べると大幅な進化を遂げて加速時のグリップがものすごくよくなり、TSIのトルク感もたいしたものです。街乗りも楽しく高速安定性も対比される国産リッターカーなど比べものにならないでしょう(実際比べたことはありませんが)。結局家族はなんちゃってSUVのクロスポロを購入しましたが、クロスポロを購入する課程の中で、最新のGOLF Rのことを知りました。でもその時点ではまだGOLF Rへの購入意欲は沸きませんでした。

 

BMW E46については、ディーラーさんとも深いお付き合いをいただくと共に横浜の有名なショップであるスタディーさんにもお世話になることで、徐々に定期更新やライトチューンを施してきました。今でも皆さんに仰っていただけるのはボディー塗装の美しさで、平日は幸いなことに日中ビル内駐車場に置いているため洗車傷はあるものの錆や劣化は全く見られず、きれいに周りの景色を映し出してくれています。一方でエンジンも補機類の予防交換などをしているため回転もスムーズでエンジン音も変な雑音はなく、加速はオカタプロジェクツのプラズマダイレクトのおかげで3Lならではの強力なトルクで引っ張ってくれます。もちろんこれはその後に登場した335iなどにかなうわけはありませんが、それでも購入当初の性能をきちんと維持していると思います。ただ内装的にはどうしてもシートの経年的な劣化、随所に使われているプラスチック系部品の劣化などがあり、徐々にですが交換しなければならない箇所が増えてきました。

 

今年は、そのへたってきた前席シートをレカロに交換し、またボディーコートもしっかりしたガラスコートにすることで若返りを図ろうと計画していました。いろいろ見積もりも取り始めていました。そんな中で情報として入ってきたのは、昨年秋からドイツ本国で発売になった新型ゴルフ(GOLF 7)と現行GOLF VIの販売終了が近いこと。調べると、やはりでしたがGOLF Rについては昨年春頃にはすでに生産を完了しており、完成車在庫のみで回してきたことでした。現在のE46 330i購入時とまったく同じ状況だったのです。もちろん情報としては、すでにVWではGOLF 7ベースのRを開発しており、市場投入は来年以降になるということでした。日本でのGOLF7は、当面CLやハイラインなどを夏に登場させ、その後GTIの発表、その次がRになるようです。

 

私のクルマの買い方としては、モデル初期に購入することはあまりありません。特に輸入車についてはモデル末期に購入する事にしています。モデル末期は量産技術も安定し多くの不具合対策部品を最初から装着していることが多いのです。実際、購入したE36(328i)もE46(330i)も泣き所と言われた部分の多くは長期にわたり使用しても不具合の発生を経験していないことが分かっています。もしこのままE46に乗り続けるとしても、長くて5年から8年が限界ではないかと思いますが頭の中でシミュレーションをしてみました。その時点での自分の年齢、経済力。またこれからもきっと大きくなり続け、価格も上昇を続ける3シリーズ。円安がさらに進めば価格の値上げすら行われるかも知れません。来年春にはおそらく消費税は8%となり、そのあとすぐ10%になるでしょう。その時点ではGOLF 7Rはまだ市場に出たばかりで値引きもなく価格も今の6Rより値上げすらされているかも知れません。もちろん量産技術も安定していないでしょうから不具合発生の確率は高いままです。まてよ、そうしたらずっとE46にしがみついてビンテージカーになるまで乗る羽目になるの?でもそのときは、部品こそ供給されるだろうけれど価格は上昇するでしょうし、部品在庫も減らされて修理に時間がかかるようになり、またチューニングパーツは間違いなく次々に生産を止めていくでしょう。思うようなクルマにできず純正に戻る他はなくなっていくと思います。

 

そう考えたとき、もしGOLF Rが気になるのだったら、ディーラーさんと交渉してみるのも悪くないかもと思い始めたのでした。 クロスポロでお世話になっているディーラーさんで、担当の営業の方に正直なところをお話しして相談をしてみました。すると、GOLF Rはすでに完成在庫しかないが、わずかながらメーカープールに在庫車が数台?あり入手可能とのことで、また突然結論に至ってしまったためE46用に考えていたシートとガラスコート分の予算くらいしか割り当てていなかった我が家の状況でも支払える見込みとなる価格プランを提示されて、最終的に決断に至ったわけです。 そのような経緯だったため、GOLF試乗については2年前の1.2TSIハイラインしかなく、過去も含めてR系には一切経験がないので不安はかなりあります。試乗レポートなどは結構読みあさってみましたが、プロのレポーターによる記事はいいことしか書いていないのが普通ですからあまり信用できません。しかもGOLF Rは出荷台数的にも少ないでしょうから一般の方々の評価も殆どありません。

 

ううむ、心配だ。でもそれなりに過去の経験から4気筒ツインカムダーボの感覚(それもドッカンターボの感覚)やフルタイム4WDの挙動などは理解していますので、それらについては時代が進んだ分ずっと洗練されているのではないかなと期待したいです。M3を買うお金はありませんが、その半額の500万円で買えるメーカーファクトリーチューン車ってどんなもんだろう。VW社の意地を見せて欲しいものです。 納車はまだ先(といっても半月以内ですが)なので、それまでの間なごり惜しいですが愛するBMW E46の美しいまでの理想的なドライブフィールを身体に刻みつけておこうと思います。

原文は、carviewサイトのみんカラブログをご参照ください。

クルマに関しては、こちらのサイトに『らむ』というブログサイトを運営し、自分のクルマについての情報を公開しています。

 

http://minkara.carview.co.jp/userid/128652/blog/

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コメント: 4
  • #1

    k (金曜日, 26 4月 2013 21:40)

    いかがですか?ゴルフRのフィーリングは
    私もここ一年ゴルフRのことが頭から離れません。私にとって今ベストバランスの車がRだとおもってます。どんなことでもいいですのでコメントお待ちしています。

  • #2

    Studio_RUM (日曜日, 28 4月 2013 02:11)

    コメントありがとうございます。
    この手のクルマは乗り手の指向に合うかどうかでその価値は大きく変わります。ずっと気にされておられたのでしたら、恐らく一度乗れば楽しくてたまらないことと思います。残念ながらすでにこのゴルフ(6)Rは在庫完売担っている可能性があります。次に出るのはゴルフ(7)Rですが、情報によれば2年後。待ちきれないかもしれませんね。
    コメントでは書ききれませんので、徐々にブログで書いていこうと思っています。

  • #3

    あっちゃん (火曜日, 04 6月 2013 10:29)

    初めまして。
    CANON EXEEをググってたら推参しました。
    で、拝見してたらCANONのレンズ群がたくさん詳しく載ってて、私の持ってるレンズの定価はこんなだったんだ・・・と、嬉しくも悲しくも複雑です。^^;
    今はレンズ好きが高じて、ジャンクを救って嫁がせたりしつつ、自分じゃ自己満の撮り比べみたいな事してます。
    でも、昔のレンズはどこのレンズでも質感は良いですね~♪ ←写りではなくこう言えちゃうトコが骨董趣味なんでしょうねwww
    またお邪魔します~♪

  • #4

    Studio_RUM (火曜日, 04 6月 2013 13:32)

    あっちゃんさん、
    コメントありがとうございます。
    昔のレンズ素敵ですよね。いつまで眺めていても飽きが来ないし吸い込まれそうな神秘的な魅力があります。これぞまさに精密光学機器と思わせる質量感と密度の高さと、しっとりしたフォーカスリングを回す感触は、とても最近のプラスチック鏡胴では味わえないものがあります。
    なので、最近ではデジタル一眼での撮影しかしなくなったにもかかわらず、こうしたマニュアルフォーカスのレンズをコレクションとして増やしたいとすら思っています。
    もし当サイトへのご希望やご期待などありましたら是非コメントをお寄せください。

※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
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