我が家の愛車、クロスポロくんとのお別れ

突然ですが、我が家のクロスポロくんとお別れになってしまいました。

2011年に我が家にやって来たクロスポロくん。納車後4年数ヶ月、家族の通勤用としてまたお買い物や駅までの送り迎え用として、元気に活躍してくれていました。主なドライバーの家族も乗れば乗るほど気に入ってとても可愛がっていました。もちろん自分自身もクロスポロくんに対しては、それまでのゴルフ4とは異なりあちこちに手を入れてあげたり洗車や整備をしたりしていましたし、たまには自分のゴルフRくんを乗らずにこちらのクロスポロくんを運転して、その軽い身のこなしぶりを楽しんだりしていました。

クロスポロくんはナンチャッテSUVですからエンジンは普通のポロと同じで1.2Lダウンサイジングターボです。でも1.2L—SOHCとはとても思えないほど発進加速はスムーズかつパワフルで、普通に乗るにはパワー不足など一切感じませんでした。ただナンチャッテのために無理をして?履いている205/40-17インチタイヤのせいか、路面の状況を拾いやすく乗り心地が硬めであることが玉にきずといったことが欠点といえば欠点であった程度でした。それが・・・

9月の中旬日本を襲った台風と秋雨前線による大雨で大変なことになりました。家族が運転して朝の出勤途中のこと。大雨のためいつもメインで通る県道が冠水により酷い渋滞を引き起こしていたのを見た家族は、他のクルマに続いて迂回路である住宅街に入っていったのが不幸の始まりだったのです。遅刻を恐れた家族は路面冠水を気にもせず前のクルマに続いて走行していたのですが、突然の大雨でその地域一帯が急激に増水を始めていたことに注意がいかなかったようです。当然道路は冠水状態だったところへ、思い切り突っ込んでしまいました。道路前方が上り坂のため冠水していなかったことから、家族はそのまま抜け切れると思ったのでしょう。逆にアクセルを少し踏み込んで逃げ切ろうとしたのですが、それが運の尽き。あえなくクロスポロくんはエンジンの動きを止めてしまったのでした。ナンチャッテSUVはやっぱりナンチャッテでした。ついでに後続のクルマも止まってしまい、数台がいきなり冠水でダウンしてしまったのです。

クルマは冠水はしていましたが、洪水などでよく目にするような浸水とか水没といったほどではなくホイール中心部あたりまで冠水していた程度で、車室内は殆ど浸水していませんでした。でも再度エンジンを起動させようにも全くかからなかったそうです(本当は浸水した場合にはエンジンをかけてはいけないらしいのですが・・・)。

当時はあちこちで冠水浸水被害が起き、レッカー車の手配をしても半日近く待たされた挙句、やっとディーラーに運び込みました。VWのエマージェンシーサービスに電話をしたレッカーが最も早く現場に到着したそうです(エマージェンシーサービスに感謝します)。

ディーラーにて被害状況を診ていただいたところ、最悪なことにインテーク側吸気口からエアフィルターを通り抜けシリンダー内まで水が侵入してしまっており、もはやエンジン交換以外に修理の方法はないとのこと。家族一同ショックを受けました。修理見積もりが軽く3ケタに上ってしまったからです。まあクルマの心臓部が急死してしまったのだから、修理が高額になってしまうのもわかりますが、あれだけ家族が気に入っていたクロスポロくんが、しかも一見どこも異常はないように見えるクルマが廃車の瀬戸際に立たされてしまっているのですから。

昨今豪雨の被害やクルマの水没などをTVで目にするにつけ、冠水や水没などの怖さを話してきたつもりなのに、自分たちがそれらと同じ災害に見舞われるなんてことは考えもしませんでした。

車両保険は当然加入していましたし天災にも適用できる特約だったのはせめてもの救いでしたが、それでも全損扱いにはしてもらえず、結局エンジン交換までの修理費しか出してもらえないということでした。

そこで家族一同頭を悩ませることになりました。大好きなクロスポロくんをあくまで修理して乗るべきかどうか、それともこれを機に新車を買い直すか。ディーラーさんによれば修理したとしても完全に復旧できるとは断言できないそうです(後日急に不具合が起きる可能性を捨てきれない)、一方新車に乗り換えるにしても保険で出していただける金額は頭金にしかならないことです。クロスポロくんはまだままだ乗り続ける予定でしたのでクルマを急に購入する予定はしていませんでした。

いろいろ悩みましたが、通勤に使用しているクルマなので早く結論を出さないと不自由な生活が続きます。そこで最終的に結論を出したのは、やはり苦労しても新車にしようということでした。何しろ主な運転者は家族なのです。しかも女性です。例えば一年くらい経って急に走行中不具合が起きたりしたらどうにもなりません。その恐れが怖くなり家族は乗り換えることを強く希望するようになりました。

というわけで、あれだけ大切にしていたクロスポロくんはとお別れするという悲しい決断をすることになりました。不動車が決定したクロスポロくんは残念ながら廃車となります。まさかこんな運命が待ち受けていたなんて誰が予想できたでしょう。我が家の家族一同、最近では最もショックな出来事でした。

追伸ですが、クルマが浸水したことばかり注目が行ってしまったのですけれど、実は家族の着用していた通勤用の衣服、靴などがクルマから脱出の際に膝まで水に浸かってしまい(汚水同様です)、これも捨てざるを得なくなってしまいダブルショックでした。それでも命の危険がなかったことだけは不幸中の幸いというべきなのですね。

それにしても近年は何かおかしい異常気象が続きますね・・・


(CarViewみんカラブログからの転載)

原文は、carviewサイトのみんカラブログをご参照ください。

クルマに関しては、こちらのサイトに『らむ』というブログサイトを運営し、自分のクルマについての情報を公開しています。

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