Sakura 2012

お江戸の櫻 六義園

江戸 六義園の櫻
江戸 六義園の櫻

(公開が遅れたことをお詫びいたします)

 

今年は春の来るのが遅く、そしてすぐ通り過ぎていきました。4月上旬のこと、あっという間に満開になった江戸の桜を待ちわびていたかのように、僕達は桜の名所へと出かけていきました。

 

同じことを考えていた人たちは多くて、上野の公園は花見の人たちでごった返して、その行列は上野駅の構内にまでつながっていたほどでした。そこまで行楽の人たちが多いとさすがに撮影どころではありません。この分だと浅草にある隅田川の公園も大混雑だろうと考えて、都内にある有名な庭園のひとつで上野からも近い六義園に向かいました。

 

ところがここも門前から大行列でびっくり。ここまで桜を待ち望んでいた人々が多いとは・・・。でもその理由はわかるような気もします。昨年は東日本大震災の直後であり、また福島原発の事故で放射能汚染が強く叫ばれていた時期でもありました。人々は否応なく花見などの観光を控えなければならなかったのです。我慢していたけど、もうそろそろ大丈夫かな、というわけで晴れ晴れとした気持ちで満開の桜を見に来られたのだと思います。実は僕達も同じ気持ちでした。

 

六義園の桜は満開だったけれど、上野の森や隅田公園のように沢山の桜の花に包まれるというような盛大さはありません。庭園の中の一部に植えられているだけです。でも整えられた庭園の景色と桜の花が調和して、美しい和の趣を出してくれていました。本当はそうした周りも写真に表現したかったのですが、ここでも桜に集まってくる観客の群れがあまりにも多く、そうした撮影を許してくれる状況にはありませんでした。写真にはこうした人影は殆ど写っていないと思いますが、実は周り中人・人・人だらけだったのです。

 

さて、今回は機材に変更がありました。まず大きな変更としてカメラボディを従来のCanon EOS 5D Mark IIから新型のMark IIIへ交代させたこと。そして始めてEOSの純正以外のレンズとして、Carl ZeissのPlanar 50mm F1.4レンズを使用したことです。

 

購入して試し撮りすらもせずに新しいボディを使ってみましたが、そういうずぼらな性格が災いしたようで、満足のいく結果は得られませんでした。ここにご紹介させていただいているカットはまだましなものを選んだという状態で、その裏では失敗作を多数積み重ねてしまいました。従来のボディーと新しいボディーは同じメーカーの同じシリーズのカメラであり、単にモデルチェンジをしただけなのですが、やはりデジタルカメラはまだまだ進化の途上と言うべきか、従来のカメラで習得していたセッティングを持ち込んでも期待した画は撮れませんでした。さらに撮影データを持ち帰ってRAW現像してもピタリとくる設定ができずに相当苦労しました。

 

結局、その後に撮影したバラ園の方が先にご紹介させていただくことができるたという順序が逆転するほどだったのです。

 

バラ園の撮影では、従来機の5D Mark IIも現場に持ち込み、両方で撮影して持ち帰り、色合いなどの違いをよく比較しながら、自分の『記憶色』にフィットする現像が出来るようになったので、再びこの桜へと挑みなんとか仕上げることができたので、やっとご紹介させていただくことが出来ました。

 

考えてみれば購入したてのカメラボディとストロボの設定が不十分というか従来と同じようなプリセットにしてしまったのが過ちの始まりでした。次のバラ園でもそれは十分ではありませんが出来るだけ早く身体に覚えさせていい絵を撮りたいと思っています。

 

Karl Zeissは良いレンズです。ご紹介している写真のうち真ん中あたりの桜だけを数枚撮っている写真から後がこの50mm F1.4で撮影したものです。ほんとうに久しぶりにマニュアルフォーカス(MF)レンズを使ってみました。AFカメラはMF用のフォーカシングスクリーンが用意されていないので、本体のフォーカスエイド機能を積極的に使ってみました。

 

昔フィルムカメラで50mm F1.4を使ったときよりも、遙かにピントの浅さを感じました。F1.4だと恵美さんの左目の瞳がジャスピンでも右目はもうずれてます。

 

でも次に思ったのは、純正レンズでもLレンズなら十分対抗できるということです(少なくともポートレートなら)。恵美さんの肌の色合いと景色の色合いとのバランス、同じく恵美さんの肌のリアリティなどでは純正Lレンズもかなり頑張ってくれています。それも比較したのは純正の24-105mm F4Lという不利なズームレンズですから、それにしては結構純正もいけるじゃんという印象でした。

 

まあ標準レンズは意外に使い勝手も良いので、今後も出番があるでしょう。

 

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撮影機材:Canon EOS 5D Mark III / EF24-105mm F4L IS USM, Carl Zeiss 50mm F1.4ZE

※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
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