Winter 2012, Studio PART-3

Season 3 Session 3 : Maid ware

Maid 2012
Maid 2012

電気少年であった僕にとっては、昨今のアキバ文化は本当の姿ではないと思っていますが、余りにも男ばかりで今風に言えば「キモ」かった当時を思えば、可愛い女の子達で溢れているいまの秋葉原も決して拒絶はしません、いや決して悪くはないもんです、いや意外にいいかも、いやこれでいいんです。(笑)

 

いま少しお休みしていますが、実は着々と秋葉原について調べているところなんです。まぁどう考えても電気少年達の秋葉原とメイド文化の秋葉原に接点が見当たらないのですが、無理矢理関連づけるとすればそこには「ヲタク」という共通項で筋が 1本通っているのかもしれません。

 

昔の電気少年がヲタクだったとは決して思いませんが、ラジオや無線を主とする電気少年時代からマイコン・パソコンの文化へ移るとともにパソコンの一部のマニアから派生してきたヲタクが大きな勢力となってきたんですね。ここにはパソコンゲームという重要な仲介役がいたのです。パソコンゲームにおいて、そのキャラクターとして美少女が登場するようになると、これが橋渡しとなってコミック系やアニメ系へと展開が始まります。そしてそれはついにフィギュアなどへも波及し、その結果がコスプレ系へと展開してきたわけです。

 

面白いことに、その後アニメやコミックというくくりで女の子達が秋葉原へと進んで足を運ぶようになり、さらにコスプレ系では自らその世界へと入る女の子達が増えてきたんです。 コスプレと言ってもさまざまですが、やはりゲームからコミック系への流れのキーワードは「美少女」でしたから、要素としてはロリータ系というのはごく自然だと言えます。その結果がメイドという形で花開いたんですね。

 

そういう意味では歴史はつながっているし、脈絡はきちんとあったと言えるのかもしれませんね。僕はハード屋さんでしたからパソコンのソフトにはあまり興味がわかず、そこでついて行けなくなっただけなのかも。

 

AKB48も最初はメイド文化の延長線上にあるのかと思っていたのですが、最近ドキュメンタリーを見たら、「たまたま」AKB48の企画でホームグラウンド(AKB48劇場)を探していたとき、「たまたま」秋葉原のドンキのフロアを借りられたから秋葉原でスタートした、ということらしいのです。どうも接点はないようですね。

 

でもその後のAKB人気の急成長には少なからずヲタクたちの応援が支えになったとも聞きます。そういう意味では仮にAKB48が原宿を出身にデビューをするよりも結果的には売れたのかもしれませんね。

 

ただ面白いことに秋葉原のメイドさん達がAKB48をバックアップしているようには見えないことです。AKBはAKB、私たちは私たちというふうに同じ秋葉原でも棲み分けをしているように思えます。そういえば逆にAKBでメイドのコスプレをしている姿も見たことないですよね。あれは制服がテーマだったようだし。

 

どうも先に書いたように、このふたつが融合しないのはメイド文化は明らかにコミックやゲーム、フィギュアなどから発展してきているのはわかるけれど、AKBはその原点を秋葉原に求めることができないからなんですよね。どちらも可愛い女の子達なんだけど共通点がないって言うか。メイド文化と共通点を芸能界に求めるとすれば、たぶんショコタン(中川翔子さん)のほうにあるような気がします。一説によれば彼女は相当なゲーマーだそうで。だからといってショコタンにコスプレは似合わないと思いますが(苦笑)。

 

まぁ、いちいち文化について法則を作っても仕方ないし。でもこの文化に相乗りしてしまおうと日本政府(外務省)主導で、こうした可愛い女の子たち(アキバ系やら渋谷系、ゴスロリやらさまざまですが)を海外に売り込んでいて意外に広がりを見せているというのも面白いですな。こうした貿易への貢献とか経済効果とかのマジな部分へ波及が始まったということはかつてないことではあります。ヲタク、おそるべし。

 

そんなこんなの考察とは無関係に、何もかも忘れて恵美さんの可愛いメイド姿にうっとりしちゃってください。

 

メイド服って、ゴスロリ系だって、知ってました?

 

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撮影機材:Canon EOS 5D Mark II / EF24-105mm F4L IS USM

※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
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