Kamakura

新緑の古都、花菖蒲の季節

間もなく梅雨が訪れようとしていた週末、古都鎌倉は花菖蒲と新緑の季節でもありました。可憐な花菖蒲は日本の文化にとても似合います。あじさい寺としても有名な北鎌倉の名月院の奧にある庭園はまさに花菖蒲が周りを取り巻く新緑と調和した美しさを見せてくれていました。鎌倉時代と言えば禅宗の文化でもあります。自分を抑え律することを規範とする禅宗の教えを花菖蒲と奧の庭園は代弁してくれているような気がしました。観光客も多かったのですが、花菖蒲の庭園までたどり着いた人たちは皆静かにその美しさに引き込まれていました。その誰もが声を上げるのを憚られるような気持ちになっていたのでしょう。

 

鎌倉の鶴岡八幡宮は正反対に賑やかでした。大安吉日だったのでしょうか、何組もの新婚の男女がおごそかに式を挙げていたのが印象的でした。青空の気持ちいい初夏に、ジューン・ブライドです。歴史ある神社で結ばれた彼らにとって忘れられない記念の日になったことでしょう。

 

江ノ電で鎌倉から藤沢まで向かいました。海にはサーファー達やヨットが数多く浮かび、間もなく到来する夏の日のためにひたすら練習に励んでいました。海は少し霞んでいましたが、江ノ島から逗子の方まで見渡せて、ときおりそっと頬に当たる海の風は、とてもすがすがしい気持ちにさせてくれました。途中鎌倉高校前という駅でホームに降り立ち撮影をしましたが、ホームからは目の前に海岸が広がり一望の下に見渡せて、立ち去ることがためらわれ、しばらくベンチに腰を下ろして海を見つめていました。

 

千葉のお嬢様として恵美さんは鎌倉にやってきました。実は撮影としては二回目なのですが、前回とはまた違った鎌倉を味わうことができました。できれば「ポートレート撮影」という目的ではなく、純粋に鎌倉をもっと堪能したかったなと思いました。食事やカフェも個性あるお店がたくさんあり、とても数回の訪問では廻りきれません。都心からも短時間で来れる古都のスポットとして、ここは本当に癒しの空間です。是非、何回でも訪れたいと思いました。

撮影には標準ズームと望遠ズームの2本を持参しました。新緑に囲まれた「和」の空間とポートレートを写し込むのは思いの外大変でした。新緑とその背景にあるシャドーを出しながら恵美さんを調和させるというのは、その明暗のコントラストを出しながら色合いをうまく出すため、当然日中シンクロを使いながら合わせ込みますが、カメラの露出補正とストロボの調光補正のバランスに手こずりました。こんなに難しいとは思いませんでした。

 

恐らく、これがいい!というカットは数枚しかないかも知れません。ごめんなさい。さらに経験を積みたいと思います。

 

今回からキヤノンの最新レンズである、EF70-200mm F2.8L IS II USMを望遠ズームのメインに据えていきます。高価な蛍石を使用し、ISも4段と強力になり画像は極めてシャープです。一部の画像では何と恵美さんの髪の毛1本の影まできっちり解像しており思わず唸ってしまいました。レンズだけで1.5Kgもある重いレンズなのですが、これからもできるだけ登場させたいと思います。一方でEF24-105mm F4L IS USMの方は使い慣れたレンズで、もう自分の思うとおりに写し込んでくれるようになりました。ですから、たぶん今回は24-105mmのほうがいいショットが多いと思います。

 

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撮影機材: Canon EOS 5D Mark II; EF24-105mm F4L IS USM, EF70-200mm F2.8L IS II USM 

※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
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