SONY TC-5000 Business Denske

モノラルながら、取材など失敗の許されない録音用のセミプロ機

SONY TC-5000 Business Densuke
SONY TC-5000 Business Densuke

SONY Business Densuke

 

・TC-5000  (輸出用モデル名は TC-142)

  (昭和49年4月1日発売)

 ¥39,800

 

※この製品の生産終了は1980年(昭和55年)です。

TC-1260Aの買い替えでした。確か高校時代だったのですが衝動買いしてしまいました。その頃、所謂オーディオブームが始まり、さらにカセットデンスケの登場で生録ブームも到来しつつありました。生録をしたい時は知人からデンスケを借りていましたが、まだその頃はライブコンサートの生録会などは開催されていなかったので、デンスケの用途と言えば当時盛り上がっていた深夜放送のオフ会みたいなものに担いで行って録音するくらいのものでした。

まだ自宅にはまともなオーディオ装置はなかったので、録音はモノラルでも満足していたのです。なぜこのTC-5000を購入したかと云うと、それまでのソニオマチックという自動録音レベル設定に耐えられなくなったからです。そこ頃の自動録音レベル調整は技術が未熟で、少しでも大きな音が入力されると明らかにレベルを下げ、それからじわじわとレベルを上げて行くので、再生時に不自然に聞こえてしまうのです。TC-5000では完全にマニュアル録音ができたのです。

よく考えると、この機種は位置付けが全く不明瞭です。ビジネスデンスケという名前。一体どういうユーザーを対象に考えた企画なのでしょう?プロ用の設計にはなっておらず民生用として販売されたのに、カタログではプロ仕様なんて謳っているし。マニュアル録音はできるけどリミッターはついてない。3ヘッドなんて言ってるけど実際は2ヘッド。録音時のモニターとしてしか動作しない、音の悪い再生専用ヘッドがついているだけ。クロームテープ用の録音バイアス設定はできるけど、高域は12,000kHzまでしか伸びていません。マイクはプロ用ならXLR端子は常識なのに、何とミニプラグ仕様です。

でも、高校時代の深夜放送録音には十分でしたし、FMで流れていたJ-POPを流し録りするにも事足りていました。少なくともそれまでのカセットレコーダよりは音質がよかったのは事実でした。家に本格的なオーディオコンポが導入されるまでの数年間は確かに活躍してくれました。
今も残る貴重な深夜放送の音源もこのビジネスデンスケのお世話になったものです。

 

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