SONY Professional CD Recorder CDR-W66

今でも各地のスタジオで活躍している業務用CDレコーダ

SONY Professinal CD Recorder CDR-W66
SONY Professinal CD Recorder CDR-W66
CDR-W66カタログ 2001.5
CDR-W66カタログ 2001.5

SONY 業務用音楽CDレコーダー

 

・CDR-W66

  (平成13年?発売)

  ¥145,000

 

・CD/CD-R/CD-RW対応

・Track At Once記録方式

・24bit A/D, D/A搭載

・48bit DSP搭載デジタルEQ/リミッタ

・SBM処理可能

・20-20,000Hz(+0/-1dB)

・SN比:録音時92dB、再生時98dB

・歪率:0.001%以下 

・サンプリングレートコンバータ内蔵

・AES/EBUデジタル入出力

音楽CDは、1982年に国産メーカ各社より発売になりました。その後1990年代初めにはパソコン用データメディアとしてCD-ROMが実用化されました。このCD-ROMは従来のフロッピーディスク換わるものとして急速に普及を始めますが、データ記録もできるCD-Rが1996年に開発され、それをもとに1998年には早くも音楽用CDレコーダーが登場しました。

 

このころのユーザは、家庭内で音楽を聴くだけでなく、CDをそのまま持ち出してウォークマンのように聴く(DiscmanとかCD Walkman)という人と、急速に普及を始めたミニディスク(Mini Disc)へダビングして聴くという人たちとに分かれていました。CD派のなかでもやはりマイCDを作りたいという要望があり、音楽CDレコーダーが生まれたのだと思います。しかし急速なMDの普及と扱いやすさはCDメディアを上回ることと、2000年に入ると今度は急速にiPodなどHDDやシリコンメディアとパソコンとの組み合わせが普及することにより、音楽用CDレコーダーはあまり一般化することなく現在ではほとんど業務用途のみで利用されています。

 

このCDR-W66は弟分のW33とともに平成13年に業務用途として発売されました。W66はレコーディング・スタジオなどでミュージック・クリエイター達が生み出す楽曲を録音して手軽にマスターCDを創ることができるようにという目的で開発されました。そのためマスター盤の作成に必要な音質の良さはもとより作業性の良さ、豊富な機能やスタジオコンソールで使いやすいようにリモート制御機能の豊富さなど、スタジオ利用で必須と思われる機能が満載です。もちろんメンテ性のよいラックマウント仕様でもあります。

 

音質、特にメディアの再生音質は、高価なエンスージャスト向けのCDプレイヤーには及ぶものではありませんが、接続ケーブルによる音質劣化が原理的に少なく特にノイズに強いと言われるプロ機器用平衡型(バランス型)入出力や、デジタル入出力もAEC/EBU規格の平衡型ポートを備えるなど、完全にプロ用のスペックです。しかもマスターCDを作成する際に必要なスタートID編集機能や、CDテキスト編集機能などCDの規格を十二分に使い切ることができます。

 

さらに、この機器は著作権保持者が使うことを前提としているので、SCMS(シリアル・コピー・マネジメント・システム)などのコピー制限機能の有無などを任意に設定して使用できます。加えて著作権者が使うため著作権利用料を含む音楽用CD-Rメディアではなく、それを含まないパソコン・データ向けのCD-Rメディアを使うことができます。

 

DSPを内蔵して、AEC/EBUデジタル入力やアナログ入力に対してSBM(スーパービット・マッピング)やデジタル・イコライザ、デジタルリミッタなどのフィルタをかけることもできます。そのためにアナログ入力(A/D)や出力(D/A)には、CD規格を上回る24bitコンバータを搭載して、精度を向上させています。

 

その結果、このCDR-W66は今でも多くのレコーディング・スタジオで活躍しているCDレコーダのひとつとなっています。

 

民生機器に比較すると、製品によっては長期間のメーカー保守サポートが期待できます。しかも個人的に様々な録音を趣味にしている者にとってはSCMSなどの規格は全く以て余計なお世話。民生用機器では望めない、プロ向け機器のメリットを知っていた私は、普通のCDプレイヤーやCDレコーダーを買うのでなく、最初からこのCDR-W66をターゲットにしていました。ところが、当時現行製品だったころには他の優先度が高く、ぼちぼち買おうかな~と思ったときにはすでに販売終了となっており慌てて探しても後の祭りだったのです。がっくりして仕方なくTASCAMのCD-RW5000を購入したのですが満足できず、弟分のCDR-W33を手に入れてみたのですが、こちらは肝心のコピー設定機能がなく、SCMS機能が入っていて民生機器と変わらず意味を持ちませんでした。

 

しかし長いこと待って探して苦節何年(笑)、ついにデッドストックのCDR-W66を新品状態で見つけました。迷うことなく即座に購入を決意してその個体が写真の愛機です。別項目でも語りますが、この個体は他の機器(CDR-W33はおろか、TASCAMのCD-RW5000などを押しのけ、我が家の中心部分に座っています。

 

本機は業務用機器ですからしばらくは保守対応にも心配はないでしょうし、DATなどと違って機構はそれほど複雑ではないので今後も活躍し続けて欲しいと願っています。

 

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※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
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